イラスト基礎化学実験

イラスト基礎化学実験

安心して実験が行えるように実験器具、基本操作から学び、全12テーマの実験を通して化学の基礎を図表で理解できるよう工夫した.

著者 小嶋 道之
板谷 篤司
ジャンル 化学
教科書
教科書  > 採用見本
目的 イラストシリーズ
出版年月日 2022/02/01
ISBN 9784808230579
判型・ページ数 B5・128ページ
定価 2,200円(税込)
在庫 在庫あり
初版1刷

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化学は理論と実験に分けることができる.しかし,理論を証明するためには経験的な事実を示す必要があり,そのため化学実験が必須のものとなる.すなわち,理論と実験が車の両輪となって,はじめて化学という学問が身に付くことになる.
 この基礎化学実験を通して,実際に化学現象を観察し,視覚や聴覚,嗅覚,あるいは触覚など私たちのもつ五感を駆使しながら,化学変化をとらえ,自らの体験に基づいた物質感を養って欲しい.
 実験は単に実験書に書かれた操作手順に沿って進めて,結果を得る作業で終わるのではなく,実験の目的,原理を十分に理解し,各段階の操作は何を目的として行うのか,一つひとつ意味を考えながら進めることにより応用できるようになる.さらに,実験データからどのようなことが分かるのかを考察することで考える力を付けることができる.千里の道も一歩からといわれるように,まずは本書を通して化学の実験の一歩を踏み出し,実験の基礎を確実に習得し,化学理論を理解する組み立て法を学んで欲しい.それにより,さらに高度な研究へと進展させていただきたい.
 化学は,実験を通して帰納された理論や結論が多く,実験・観察によって自然現象を理解し,新しいものを創造することが大切で,喜びもそこにある.高等学校における自然科学系の教科では,実験・観察が大切であることが指されているにもかかわらず,時間的な問題や設備・器具類の予算的な問題などで十分にはできていない場合が多いと聞く.自然科学を学ぶ大学では,進歩する科学技術に対処し,さらに創造力のある学生を育成するための実験実習はますます重要となっている.
 高等学校で化学実験をあまり経験していない学生諸君もいることと思う.化学実験の初回の授業で行われるガイダンスでは,化学実験で事故が起こらないようにするための安全教育や化学物質を使った際の環境教育が行われるので必ず出席してしっかり学んで欲しい.この実験書に組み込まれたいくつかの実験を通して,化学変化のおもしろさ,美しさ,不思議さを感じてもらい,化学実験が好きになる学生が増えることを願っている.(著者一同)
 第1章 化学実験をはじめる前に
1)実験室での注意
2)レポートの提出

 第2章 基本操作の習得
1)化学実験で取り扱う主な器具
2)器具の取り扱いと基本操作
3)試薬の取り扱いと調製方法
4)実験後の器具の取り扱い

 第3章 化学実験
テーマ1 固体・液体・気体の性質を学ぶ
テーマ2 金属イオンの反応(Ⅰ)
テーマ3 金属イオンの反応(Ⅱ)
テーマ4 溶液の吸光度測定(Ⅰ)
テーマ5 溶液の吸光度測定(Ⅱ)
テーマ6 活性炭の酢酸吸着
テーマ7 アルコールの性質と反応
テーマ8 糖質(炭水化物)の性質
テーマ9 タンパク質・アミノ酸の性質と組成分析(Ⅰ)
テーマ10 タンパク質・アミノ酸の性質と組成分析(Ⅱ)
テーマ11 単純脂質と複合脂質の特徴と組成分析,過酸化脂質の検出
テーマ12 ヒトの頬の細胞からDNAを抽出し,その濃度および純度を測定してみよう

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